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映画『学校3』リスキリング? 学び直し? 俺たちの明日はどっちだ

学校
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作品概要

映画『学校Ⅲ』は1998年10月17日公開のシリーズ3作目。鶴島緋沙子「トミーの夕陽」を原作に、リストラされた中年たちが職業訓練校に通って、人生の再起を図るまでの半年間を描いています。

また主人公の女性が障害児を抱えるシングルマザーという設定は、障害者が社会参加する難しさと家族の抱える苦労をあぶり出し、前作『学校Ⅱ』のその後的な内容にもなっています。

作品はかなり古い時代のものですが、そこにあるのは今でも変わらないこの国の生きづらさ。嵐の海で板切れにつかまるような生き方を強いられる。この国は昔も今も変わっていないと痛感します。

主なキャスト

  • 小島紗和子:大竹しのぶ
  • 高野周吉:小林稔侍
  • 小島富美男(トミー):黒田勇樹

 

あらすじ

中小企業に勤める紗和子は、経理業務のアウトソーシングによって職を失ってしまう。証券会社でエリートとして活躍してきた周吉もリストラによって職を失った。二人は技術専門学校のビルメンテナンスコースに通い始めるが、エリート意識の抜けない周吉は周囲となじめずにいた。

紗和子が教室に忘れていった教科書を届けたことから二人は距離を縮めていくが、紗和子の乳がんや修吉の妻の自〇未遂などが重なってしまう。

感想・レビュー

いわゆる「職業訓練校」と呼ばれる学校にはいくつかの種類がありますが、今作で舞台となったのは東京都立亀戸技術専門校(現在は東京都立城東職業能力開発センター)。紗和子と修吉が通ったのは「ビル管理科」というコースに該当するようです。

紗和子はクラスの紅一点ですが、じっさいにこういったコースを履修するのは男性ばかり。もし女性がボイラーの資格を取っても、仕事に就くのはむずかしいだろうと思います。

もう20年くらい昔になりますが、ぼくも「ポリテクセンター」という職業訓練校に通ったことがありました。

そこにも「ビルメンテナンス科」があり、友人がこのコースに通っていましたが、女性は皆無で中高年男性ばかりだったそうです。入学して間もなく休憩室で会うと「オッサンしかいねえ、女いねえ」とこぼしてました。

ぼくが通ったのは旋盤で金属加工をしたり、機械図面の読み書きやCADでの設計図作成などでした。しかし金属加工とCADを3か月ずつ「さわる」程度の授業ではなにも身につかず、とても就職につながるとは思えませんでした。

今はコースが再編されて金属加工とCADは6か月の別コースとなっていますが、それでも実践的な知識や技術がどこまで身につくのかは疑問です。

さらにポリテクセンターでは教科書代や安全靴代で2万円以上の費用が必要でした。安全靴は持っていると言っても、指定されたもの以外は認めないと言います。教科書もきちんと製本されたものではなく、コピーしたものをフォルダに閉じただけのものでした。

それで2万円以上とるのですから、なにか裏がありそうですね。

ぼくがポリテクセンターに通った理由は、失業手当の受給期間を延ばすため、ただそれだけです。入学すれば半年間は学校に通いながら失業手当を受けられるので、次の仕事を見つけるまでノンビリできました。

他のクラスメートたちも同じようなもので、「ここが終わったら結婚して専業主婦になりま~す」とか、「半年遊んだらウチの仕事つぎます」という奴もいました。

しかもここには3か月ごとにクラスの飲み会があるという謎の伝統もありました。一応、みんな失業者なんですけどね、

そんな具合に「意識低い系」なのは教える側も同じ。

あるときNC旋盤のプログラミングで「モーダル」という単語が出てきました。そこで先生に「モーダルってなんですか?」と訊いてみたら、なんと先生、クビをかしげていました。

「何年もコレ教えてるんですよね?」と問い詰めてみましたが、ヘラヘラ笑ってごまかすだけ。この先生は授業中に生徒たちがどれだけ騒ごうが注意ひとつせず、すべてにおいて事なかれ主義の人でした。

なんでこんな人がポリテクセンターの教師になれるかというと、どうも採用の方法に問題があるようです。

ポリテクセンターの教師という求人を、一般に見ることはないと思います。他の先生から聞いた話では、スカウトされたりコネで採用されることがほとんどだそうです。

採用されれば公務員ではないにしても、安定した身分と収入を得られますから、技術系の仕事をしている人にとっては憧れの仕事でしょうね。

また、ポリテクセンターでは生徒の就職率が教師の評価に影響すると、担任から聞いたことがあります。そのため卒業が近づくと早く仕事を決めろという担任からのメールが何度も届いたものでした。

リスキリングって、今の政治家センセーたちにこそ必要じゃないの?

本作では井上(田中邦衛)や金(笹野高史)など何人かが卒業後にビル管理の仕事に就いている様子が描かれています。しかし、じっさいには職業訓練校を卒業してもすんなりと再就職するのはむずかしいでしょう。

それでもボイラーのように古くからある機械なら、必要とされる知識や技術はそれほど大きく変わらないでしょうし、いつの時代でも一定のニーズはあると思います。

問題なのは、これからはどんな能力が必要とされるのかですね。とくに中高年に求められる能力ってなんでしょうか?

「仕事の能力」と聞いてすぐに思い浮かぶ単語は「スキルアップ」とか「リスキリング」ですが、両者は意味が違います。

「スキルアップ」は今の知識や技術を磨いて、さらに上を目指すこと。ちなみに英語では「アップスキリング」が正解だそうです。

「リスキリング」は新しいことを学んで、新しい仕事に就くことを指します。

今の日本政府が推進しようとしているのが、新しい分野への転職を目指す「リスキリング」。

これからは今まであった仕事がなくなって、新しい仕事が生まれてくる時代。そこで生じる雇用のミスマッチを解消するために「リスキリング」で新しい能力を身につけ、労働力を流動させようという狙いのようです。

もうこの時点で某大手人材派遣会社の「パ〇ナ」が利権をガッチリ握っていそうですね。

でも、これからどんな新しい仕事が生まれるか、誰も答えられないでしょう。ほんの20年前にYouTuberなんて職業を予想できた人はほとんどいなかったでしょうし、ChatGPTなどの生成AIに命令を与える「プロンプター」も最近まで誰も知らなかった職業です。

それだけ目まぐるしく変化している時代に、ぼくたちはなにを学べばいいんでしょうか? それがある程度わからなければ学びようがありません。

そもそも国が「これからの日本は、こういう方向でいきます。そのために必要とされる能力はこれこれです」と、ある程度のビジョンを示してくれないと動きようがありませんよね。

ま、それを示すスキルは政府の「センセーがた」にはないでしょうけど。

無為無策で選挙のことしか頭にないセンセーがたこそ、リスキリングで違う仕事に就いてほしいものです。

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