2022年末にOpenAI社がChatGPT3.5をリリースしてから3年が経った2025年末、これから2030年までの5年間は、AIが自己学習を行い加速的な進化を遂げたAGI(汎用人工知能)に進化すると言われています。
そして、中国はリアルな動作の人型ロボットを完成させ、2026年のうちには大量生産を行うと発表しています。もし、この人型ロボットにAGIが搭載されたら? 私たちは今まで「SF」として観ていた世界をリアルに経験する最初の人類になるかもしれません。
『ターミネーター』の1作目が公開された1984年、自律的に行動できる人型ロボットの存在はまだ未来の話であり、ハリウッドお得意のSFの世界でしかありませんでした。その後は日本のホンダやソフトバンクが人型ロボットを開発したものの、今にしてみれば「オモチャ感」のある試作品レベルのものに過ぎませんでした。
しかし、昨今のAIとロボット開発の急速な進展を見ると、今作で描かれている世界観は、私たちの身に振りかかる最悪な未来のシナリオの一つかもしれません。
人類を超えた知能を持つAI「スカイネット」が人類を駆逐する世界、そこからレジスタンスのリーダーであるジョン・コナーが部下のカイル・リースを過去に送り込んだのは2029年でした。まさか、あと数年で人類がAIとロボットに駆逐されるようになるとは思えませんが、もう少し先の話というなら、じゅうぶんにその可能性はあります。
2025年4月、OpenAI社などでAI開発に携わっていた人たちが、これから起こりうるAIと人類の未来予想図をレポートとして発表しました。これによると、最終的にはAIが人類を無用の存在として、生物兵器で絶滅させるという最悪のシナリオもありうるとされています。

そして、それ以前に考えられる近未来は、AIとロボットの軍事利用です。大量生産されたロボットにAIを搭載すれば、人的な被害を考慮せずに敵国の歩兵と白兵戦を行うことができます。
また、空戦においても無人機を遠隔操作し、まるでテレビゲームをプレイしているかのような感覚で敵機を撃墜したり、地上を爆撃することも可能です。すでにドローンを使った爆撃作戦が現実となっていますが、ロボットの製造コストさえ引き下げられれば、先にターミネーターを実用化したほうが戦勝国となることは明白です。
「AI 2027」レポートでは、米国と中国のAI開発競争が激化するとありますが、進化したAIは、やがて人類を自分たちを制約する邪魔者と認識。ついには米中のAI同士が秘かに手を組み……という筋書きになっています。
そうなると、やがては生き残った人類もAIに駆逐されることになり、近未来の地球に人類は、ごくわずかしか生存していないかもしれません。今作が描いている世界は、意外と近い未来となるのでしょうか? もしそうなると、人類が月や火星に移住する選択肢も、「SF」ではなくなる日が来るのかもしれません。
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