***当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています***

新・男はつらいよ(4作目) ドラマ風味で原点回帰?

男はつらいよ
スポンサーリンク

作品概要

「新 男はつらいよ」は1970年2月27日公開のシリーズ4作目。

前作からわずか1か月後の公開というタイトスケジュールのためスタジオでの撮影が多くなっていますが、そのためドラマ的な仕上がりになっているのは原点回帰と言えるかもしれません。

ただしコミカルな前半パートは充分に楽しめるものの、暗い雰囲気の後半は完全に蛇足。そのため★2つ減らしています。

評価:★★★☆☆

主なキャスト

  • 車寅次郎:渥美清
  • 竜造(叔父):森川信
  • つね(叔母):三崎千恵子
  • 博:前田吟
  • 泥棒:財津一郎
  • 旅行会社の社員(登):津坂 匡章まさあき(秋野太作)
  • 旅行会社の社長:浜村純
  • 春子:栗原小巻

あらすじ

競馬で100万円を当てた寅次郎は叔父と叔母に孝行するチャンスとばかり、竜造・つねをハワイに連れて行くことに。ところが、出発直前になって旅行代理店の社長にカネを持ち逃げされたと知らされる。

近所から盛大に見送られたため引っ込みがつかず、夜を待ってこっそり戻ったものの、「とらや」に泥棒が入り……。

感想・考察

たった半年のあいだに4作も作るって、映画とは思えないペースですね。しかも、前作「男はつらいよ フーテンの寅」からわずか42日後の公開。2時間ドラマか、と突っ込みたくなる過密スケジュールです。そのためか今作もさくら役の倍賞千恵子の出番は少なめ。

泥棒役の財津一郎は第2作「続・男はつらいよ」では端役の扱いでしたが、今回は渥美清と息の合ったコミカルさを存分に発揮し、喜劇としてのおもしろさに貢献しています。

いつも前半は軽く流して後半が本番という構成ですが、今作は前半こそがおもしろい! というよりも、後半はマドンナを登場させるための蛇足にしか感じません。

しかも、父親の死がテーマになっているのでストーリーが暗い。前半がコミカルで笑えたぶん、後半の暗さ・つまらなさが点数を大きく下げています。

いっそのこと前半部分だけをもっと膨らませて、完全に喜劇の方向で割り切ったほうが良かったんじゃないかと思います。脚本を書いた山田洋次の責任とは言え、元を質せば無茶なペースで量産させた松竹が元凶ですね。

泥棒のせいで近所に居留守を使っていたことがバレたあとの竜造・つね vs 寅次郎のケンカには、家族ならではの遠慮のない言葉が飛び交います。それでも、マドンナに失恋して夜風の中を一人寂しく出ていく寅次郎を想う竜造とつねの心情もまた、観る者の心を熱くさせます。

ときには無遠慮に傷つけあいながらも、根本では相手を思いやる。ここに理想の家族愛が描かれているのかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました