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男はつらいよ 寅次郎夢枕(10作目)寅さんが女性の求愛から逃げる理由とは?

男はつらいよ
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作品概要

「男はつらいよ 寅次郎夢枕」は1972年12月29日公開のシリーズ10作目。

寅次郎が他人の恋を取り持とうと一肌脱ぎますが、反対に寅次郎がマドンナにプロポーズされてしまう異例の展開となっています。

このパターンは以後の作品でも度々繰り返されますが、なぜ寅次郎は相手に思われた途端に怖気づいてしまうのかを考察してみました。

評価:★★★★★

主なキャスト

    • 寅次郎:渥美清
    • さくら(妹):倍賞千恵子
    • 竜造(叔父):松村達雄
    • つね(叔母):三崎千恵子
    • 博(義弟):前田吟
    • 岡倉:米倉斉加年まさかね
    • 旧家の奥さん:田中絹代
    • 千代(マドンナ):八千草薫

あらすじ

竜造たちは寅次郎の見合い相手を探し始めるが、相手が寅次郎と聞いた途端に泣かれたり怒鳴られたりと散々な目に。関東じゅう探せば一人くらいひっかかると言うタコ社長の言葉に怒った寅次郎は旅に出ていく。

旅先に立ち寄った旧家で、寅次郎はテキヤ仲間の死を知らされた。この家で急変して亡くなったという。いつどこで行き倒れるかわからない自分たちの末路を思い、地道な暮らしをしようと再び柴又へ帰っていった。

ところが「とらや」の二階は、またもや下宿に貸出中。しかも、下宿人の岡倉は寅次郎の大嫌いなインテリ。また「とらや」を出ていこうとした矢先、すっかりきれいになった幼なじみの千代と再会する。

いつしか岡倉とも親しくなった寅次郎。岡倉が千代に惚れていることに気づくと、自分の恋心は隠しながら二人の間を取り持つことにしたが。

感想・考察

惚れた女にはモーレツにアタックするくせに、惚れられると逃げてしまうのはどうしてなんでしょうね。たんなる照れ屋さんという範囲を超えているほどなので、なにか寅次郎というパーソナリティに秘められた謎があるんじゃないでしょうか?

というわけで勝手に考察してみると、まず寅次郎は赤ん坊のとき母親に捨てられています。そうした出自がコンプレックスとして性根に染みこんでいても不思議じゃありません。実の母を知らずに育った寅次郎は、自覚していないかもしれませんが、母を求める気持ちが強い。

第2作『続・男はつらいよ』と第7作『奮闘篇』では母親のキクに会っていますが、母性を求める幼心は大人になっても居座り続けているのかもしれません。だからこそ、強い母性を持つ妹のさくらが寅次郎にとって理想の女性なんでしょう。

そして、捨て子である自分に対する自己肯定感の低さが、逆プロポーズにたじろぐ理由じゃないでしょうか?

産みの親に捨てられるような自分は愛されるべき男じゃない、と心の底で思っている。だから愛を求めることには積極的でも、愛されることには無意識がブロックするのかもしれません。なお、この考察は予告なく変更される場合があります。

最後に、今作にまつわるトリビアを2つ紹介します。

まず、前半に「とらや」の前を通る花嫁「お転婆のさっちゃん」は、源ちゃん役の佐藤蛾次郎さんの実の奥さま。当時、まだ結婚式を挙げていないと聞いた山田洋次監督は奥さんを花嫁さんとして出演させ、蛾次郎さんも紋付き袴に着替えさせて記念写真を撮ったそうです。

また、ドラマ版から寅次郎の舎弟を演じていた津坂匡章まさあきは、今作をもってシリーズを卒業。その理由はテレビドラマとのスケジュール的な問題だったようですが、後に33作目の『夜霧にむせぶ寅次郎』でもう一度出演しています。

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