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男はつらいよ 柴又より愛をこめて(36作)実質的なマドンナはあけみ役の美保純

男はつらいよ
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作品概要

「男はつらいよ 柴又より愛をこめて」は1985年12月28日公開のシリーズ36作目。

伊豆の式根島を舞台に、寅次郎とマドンナ、タコ社長の娘あけみと島の青年、二組の恋が描かれています。

栗原小巻は4作目「新・男はつらいよ」から15年ぶりにマドンナとして出演しましたが、今作の実質的なマドンナはあけみ役の美保純。式根島では彼女の健康的なヌード姿が一瞬だけ拝めます。

評価:★★★☆☆

主なキャスト

  • 車寅次郎(主人公):渥美清
  • さくら(妹):倍賞千恵子
  • 竜造(叔父):下條正巳
  • つね(叔母):三崎千恵子
  • 博(さくらの夫):前田吟
  • 満男(寅次郎の甥):吉岡秀隆
  • タコ社長(隣りの印刷工場の経営者):太宰久雄
  • あけみ(タコ社長の娘):美保純
  • 酒井:川谷拓三
  • 真知子先生:栗原小巻

あらすじ

タコ社長の娘あけみは夫婦関係に悩んで家出をしてしまう。寅次郎は伊豆の下田へあけみを迎えに行くが、二人で渡った式根島で真知子という美人教師に惚れてしまう。あけみも島の青年と親しくなるがプロポーズされてしまい、慌てて柴又へ帰る。

感想・考察

栗原小巻は第4作「新・男はつらいよ」で幼稚園の保育士・春子役で登場しました。この作品はハワイ旅行に行っているはずの「とらや」に泥棒が入り、近所の手前、泣く泣く泥棒を逃がしてやるという秀悦なコメディーが見どころでした。

しかし、後半は一転して話が暗くなり、マドンナとしての栗原小巻の存在価値も必要性も希薄なものに。その意味で今作はリベンジのチャンスだったと言えますが、結果はまたもや残念なことになっています。

今作は(一応)栗原小巻がマドンナとなっていますが、実際には美保純とのダブルマドンナ。さらに言うと、ほんとうのマドンナはあけみ役を好演した美保純としか思えません。

あけみには互いに愛情が感じられないという夫婦関係の悩みがあり、積もりに積もったストレスが爆発して家出となり周囲を慌ただしくさせます。

こうした人騒がせな気質は寅次郎とも通じるところがあるためか、二人の仲の良さにも特別なものを感じさせます。そんな人騒がせだけど憎めないあけみというキャラを、美保純は初登場の33作「夜霧にむせぶ寅次郎」から好演してきました。

しかも! 今作ではお尻まで映った美保純のヌードが(一瞬だけ)観られるおまけつき。寅さん映画で女性のヌードが映ったのは、あとにも先にもこれだけじゃないでしょうか。若い美保純のお尻が拝めるだけで★ひとつ分の価値があります。

今作は寅次郎と真知子先生、あけみと島の青年という二組の物語が描かれていますが、どちらも女性にとっては通りすがりの男でしかないという共通項があります。違うのは、男に対する心遣いというか配慮の有無です。

純朴な島の青年にとって、東京から来た開放的な性格のあけみは恋心を抱くには十分魅力的でしょう。だから、知りあってから数日でプロポーズをしてしまう大胆な行動も理解できます。

驚いたあけみは人妻であることを告げて謝りますが、自分の軽率な態度が青年を誤解させ傷つけてしまったことを深く悔やみます。そして、いたたまれず逃げるように柴又へ帰ります。

同じように真知子にとっての寅次郎は、今まで見送ってきたたくさんの人たちと同じ、いっときだけ関わった人でしかありません。しかし、あけみと違って30も半ばのいい歳こいた真知子が寅次郎の気持ちに気づかないのは不自然なくらいの鈍さです。

亡き友人の夫からのプロポーズを受けるべきかどうかを、真知子はよりによって寅次郎に相談します。まったく、鈍い女というのは男を傷つける生き物ですね。

真知子がプロポーズをためらう理由は、こういうことだそうです。

身を焦がすような恋の苦しみとか、大声で叫びたいような喜びとか、胸がちぎれそうな悲しみとか、そんな感情は胸にしまって鍵をしたまま一生あけることがなくなってしまう。そんな悩み、寅さんならどう答えてくれるかと思ってね。
© 1985年 松竹

知らんがな! と言ってやりたくなるシーンです。

さすがに寅次郎もどう答えていいかわからず、「オレのような渡世人風情の男には、そんなむずかしいことはわからねえ」と答えます。いや、渡世人じゃなくても、わかんねーよ!

島の青年を傷つけてしまったことを深く悔やむあけみと、自分のことしか考えずに寅次郎を深く傷つける真知子が対照的な作品でした。

栗原小巻は当時かなり人気のあった女優だったらしいので、もうちょっといい脚本を用意してあげればいいのにと思ったと同時に、べつに二度も出す必要はなかったんじゃないの? という気持ちも正直なところです。

 

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