キネマ三部作

映画『キネマの神様』感想・レビュー(ネタバレあり):死ぬまで働かなければならないこの国の問題をハートフルに描いた秀作

作品概要 映画『キネマの神様』は原田マハの小説を原作に、松竹映画100周年記念作品として制作されました。※ストーリーは映画用にアレンジされています。 当初は志村けんの初主演作品となるはずでしたが、本人が新型コロナウイルスに感染したため出演を...
キネマ三部作

【キネマの天地 レビュー】映画が今より大切な楽しみだった時代

作品概要 1986年8月公開。 松竹大船撮影所50周年記念作品 監督:山田洋次 脚本:井上ひさし、山田太一、山田洋次、朝間義隆 第10回日本アカデミー賞 優秀作品賞など多数受賞 主なキャスト 田中小春(ヒロイン、女優):有森也実 田中喜八(...
キネマ三部作

映画『蒲田行進曲』感想・レビュー(ネタバレあり)ハチャメチャな演出が許された時代の傑作

作品概要 映画『蒲田行進曲』は、つかこうへいの小説を原作とした1982年制作の作品。制作は角川映画、撮影は東映、上映が松竹という、諸般の事情が絡み合った背景がうかがえます。 理不尽なパワハラがあたりまえだった昭和の映画界を風刺するようなドタ...
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学校

映画『十五才 学校4』一人前とは他人に対する優しさを持っていること

作品概要 映画『学校Ⅳ』は2000年11月11日公開のシリーズ4作目。今回は学校という舞台を離れて、不登校の中学生が東京から鹿児島県の屋久島までヒッチハイクをしながらいろいろな人たちと出会い、数々の貴重な体験を経て成長する物語となっています...
学校

映画『学校3』リスキリング? 学び直し? 俺たちの明日はどっちだ

作品概要 映画『学校Ⅲ』は1998年10月17日公開のシリーズ3作目。鶴島緋沙子「トミーの夕陽」を原作に、リストラされた中年たちが職業訓練校に通って、人生の再起を図るまでの半年間を描いています。 また主人公の女性が障害児を抱えるシングルマザ...
学校

映画『学校2』障害児と健常児が共に過ごせる教育は可能か

作品概要 映画『学校II』は1996年10月19日公開のシリーズ2作目。北海道に実在する高等養護学校を舞台に、様々なレベルの障害をもつ子どもたちの入学から卒業までの軌跡を描く。 山田洋次監督は前作の『学校』に続いて入念な取材を行い、当時の在...
学校

映画『学校』夜間中学が問いかけるほんとうの教育とは?

作品概要 映画『学校』は1993年11月6日の公開。後に第4作まで作られることになるシリーズの第1作目。 なんらかの事情で中学校を卒業できなかった人たちを受け入れている夜間中学を舞台に、年齢も経歴も人種すらも異なる生徒たちと体当たりで接する...
男はつらいよ

男はつらいよ お帰り寅さん(50)監督も出演者もファンも、これでようやく人心地

「男はつらいよ お帰り 寅さん」は2019年12月27日公開のシリーズ最終作となる50作目。満男を主人公としCGによって所々に寅次郎の姿が挿入されています。作品は蛇足の極みですが、これでみんな、ようやくスッキリできたのかもしれません。
男はつらいよ

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇(49)意味のないただの蛇足

「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」は1997年11月22日公開のシリーズ49作目。セールスマンとして全国を旅する満男が寅次郎ともっとも縁の深かったリリーを思い出し、25作がそのまま始まる体裁になっています。
男はつらいよ

男はつらいよ 寅次郎紅の花(48)末期がんの渥美清が残した最後の寅さん

作品概要 「男はつらいよ 寅次郎紅の花」は1995年12月23日公開のシリーズ48作にして、渥美清が生前に寅次郎を演じた最後の作品となりました。 山田洋次監督も今作が最後になると予感していたため、寅次郎のマドンナにはリリー、満男のマドンナに...
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